Googleは、小規模事業者向けのGemini新機能を発表した。ビジネス専用のランディングページ、ブランドのビジュアルスタイルを保存する機能、新しい財務機能が含まれる。発表は2026年10月20日で、今後数日のうちにすべてのGeminiアプリ利用者に向けて世界で順次提供を始めるという。

Googleによると、すでに数千万人の小規模事業者がGeminiを使い、商品のアイデア出しや顧客の声の整理、業績の分析を行っている。新機能は日々の定型作業にかかる時間を減らすことを狙う。

業務をまとめる中央ハブ

新しいビジネス向けランディングページは、Gemini内の出発点となる。事業者はここからブランドづくり、財務の分析、顧客インサイトの確認などの日常業務に取りかかれる。

連携できるアプリも増える。Google側ではGoogle Business Profile、Google Ads、Google Workspaceに対応する。他社の連携アプリは次のとおりだ。

  • Adobe
  • Canva
  • Dropbox
  • Shopify
  • Wix
  • Zoho
  • Xero

今回の発表は、Googleが6月に発表した更新を土台にしている。その際、Business ProfileとGeminiの連携が始まり、ビジネスノートブックや顧客レビューへの返信案の作成機能が導入された。

保存されるブランドスタイル

事業者は、ウェブサイト、ブランドキット、フォント、カラーパレットをアップロードして、Geminiに自社の見た目を覚えさせられるようになった。Geminiはそのスタイルを保持するため、新しい画像を頼むたびにガイドラインをアップロードし直す必要はない。

画像の生成には、Googleが最新の画像生成モデルと位置づけるNano Banana 2.1が使われる。The Next Webによると、Googleは2026年10月6日にこのモデルを公開しており、Google Adsや検索のAIモードの画像機能にも使われている。Googleは、この組み合わせにより新商品の発売や継続的なマーケティング施策に向けた一連のビジュアルをGeminiが仕上げられるとしている。

散らかったファイルから財務を整理

3つ目の柱は経理作業だ。Googleによると、Geminiは整理されていない表計算シート、領収書、購入記録を数秒で分かりやすい財務グラフや対話型モデルに変換できる。事業者は自分で数字を読み解かなくても、財務の状況を把握しやすくなる。

Googleは各国の事業者の事例も紹介した。フランスのボルドーの陶芸家は商品説明やニュースレター、SNS向けの短い文句づくりにGeminiを使っており、Googleによると1日に2時間から3時間を節約できているという。米ニュージャージー州のレストラン経営者は、連携したBusiness Profileを使い、仕事の合間に地域検索やMapsでの表示状況を確認している。

読者への影響

小さな店舗やスタジオ、サービス業を営み、すでにGeminiを使っているなら、設定の手間が減るのが一番の変化だ。ブランドスタイルは保存され、販売、デザイン、会計のアプリの情報を1か所に集められる。Googleは発表の中でこれらの機能の個別料金を示しておらず、提供は段階的なため、アカウントに表示されるまで数日かかる可能性がある。

ほかのアシスタントと同様、財務の要約をもとに判断する前に、自社の記録と照らし合わせて確認したい。一元的な管理機能やデータガバナンスが必要な大企業向けには、Googleは別の法人向けGeminiを案内している。