SamsungのP9 Expressは、Nintendo Switch 2の保存容量を増やすために作られたmicroSD Expressカードのシリーズだ。Samsungによると、シーケンシャル読み出しは最大800MB/sで、発売時の価格は256GBが$54.99、512GBが$99.99。同社初のmicroSD Expressシリーズである。

Samsung Electronics Americaは2025年11月4日にこのカードを発表し、Samsung.comと一部の小売店で販売中だと述べた。カードの特徴、価格、必要な人をまとめる。

Switch 2にmicroSD Expressカードが必要な理由は?

Nintendoが、本体はこの種類のカードしか受け付けないと説明しているためだ。microSD Expressカードに関するFAQによると、Nintendo Switch 2はmicroSD Expressカードにのみ対応し、従来のmicroSD、microSDHC、microSDXCカードは使えない。Nintendoは最大2 TBまでのmicroSD Expressカードに対応するとしている。

カードにはダウンロードソフト、更新データ、追加コンテンツ、スクリーンショットや録画した動画を保存できる。セーブデータは本体メモリーに残り、カードにはコピーできない。カードを挿入すると、ダウンロードソフトの標準の保存先になる。Nintendoは、複数のカードに分けたソフトは後から統合できないため、カードは1枚にするよう勧めている。容量が足りなくなった場合は、すべてのデータを大きなカードにコピーできるという。

Works with Nintendo Switch 2のマークが付いたSamsung P9 Express 256GBカード
写真: Samsung US

P9 Expressの仕様は?

SamsungとTom’s Hardwareが示す数値は次のとおり。

  • 容量:256GB(型番MB-MK256T)と512GB(型番MB-MK512T)
  • シーケンシャル読み出し:最大800MB/s。Samsungは標準的なUHS-I microSDカードの最大4倍の速さだとしている
  • インターフェース:PCIe 3.0 x1、NVMeプロトコル
  • ランダム性能:Tom’s Hardwareによると、ランダム読み出し65,000 IOPS、ランダム書き込み52,000 IOPS
  • 熱対策:SSD向けに開発されたSamsungのDynamic Thermal Guardと、Host Memory Bufferに対応
  • 保証:3年限定保証

Samsungはこのカードを「6-proof」とも呼んでいる。同社の説明では、海水に最大72時間浸しても、100mGyまでのX線、15,000ガウスまでの磁界、16.4フィート(5メートル)までの落下、最大10,000回の摩耗にも耐える。動作温度は-13°Fから185°F。

Samsungは、実際の速度は接続する機器、インターフェース、使用条件によって変わると付け加えている。Express規格に対応しない機器では、速度がUHS-Iの水準まで下がり、シーケンシャル読み出しは最大90MB/s、2,000 IOPSになるとTom’s Hardwareは伝えた。Samsungの発表資料と米国の製品ページには読み出し速度のみが載り、書き込み速度の記載はない。

Windows 10以降とmacOS High Sierra 10.13以降に対応するSamsung Magicianソフトで、カードが正規品か確認し、状態を監視できる。

Samsung P9 Express 256GBカードの販売パッケージ
写真: Samsung US

価格は?

発売時、Samsungが示したメーカー希望価格は256GBが$54.99、512GBが$99.99で、米ドル建てだ。Tom’s Hardwareも同じ数値を伝え、Amazonが一時的に512GBを$94.99に値下げしていたと記した。

執筆時点で、Samsungの米国製品ページには256GBが$79.99、512GBが$149.99と表示されている。価格はいつでも変わり得るうえ、情報源は他の国の価格を示していないため、各国のAmazonとSamsungのサイトで現地価格を確認してほしい。

参考までに、2025年12月26日に更新されたEngadgetのガイドは、P9 Expressの希望価格を256GBで$55、512GBで$100としていた。256GBの同容量では、Samsung microSD Express Card for Nintendo Switch 2が$60、Lexar Play Proが$60、SanDiskが$78、WalmartのOnnが$47だった。Engadgetは、性能差は小さいので希望容量で最も安い在庫品を買うよう勧めている。

ゲームコントローラーの形を背景にしたSamsung P9 Express 512GBカード
写真: Samsung US

誰が買うべきか?

デジタル版ゲームを買うSwitch 2ユーザー。 ダウンロード、更新、DLCはすべてカードに入るため、本体ストレージが埋まりつつある人が最も向いている。256GBが入門サイズで、512GBはライブラリが大きい人に合う。

撮影をよくするプレイヤー。 スクリーンショットや動画は本体メモリーとカードの間を双方向に移せるので、クリップを消さずに空きを作れる。

他の機器を使う人。 NintendoはmicroSD ExpressカードがNintendo Switchでも使えるとしているが、Tom’s HardwareはExpress非対応の機器ではUHS-Iの速度に制限されるため、追加の速度はほとんど生かせないと指摘する。

待つべき人。 同容量の他社カードが自分の地域で安いなら、Engadgetは性能差が小さいとみている。高く払う前に、現在の価格を発売時の$54.99と比べたい。

携帯ゲーム機の横に置かれたSamsung P9 Expressカード
写真: Samsung US

まだ分かっていないことは?

SamsungはP9 Expressの書き込み速度を、発表資料にも米国ページにも載せていない。現在の米国の表示価格が発売時と異なる理由も、情報源は説明していない。米国以外の価格は明らかにされていない。

次の一手

Samsungの米国製品ページで現在の価格を確認し、お住まいの国のAmazonで同じカードと比べよう。NintendoのmicroSD Express FAQに詳しい利用ルールがある。